奇跡の森

草木が種から芽を出して生長することを「実生」と呼ぶ。

林床におちた無数の種は、芽を出す瞬間をじっと待ち続けている。

適度な水分と適度な光…その絶妙の組み合わせにより発芽の時を迎える。

少しでも動かされると芽を出すことはないそうだ。

葉から落ちる滴でさえ、その阻害要因となる。芽を出すことがまず奇跡に近いのだ。

ようやく発芽をしても、ここからがまた苦難の連続。

周囲の雑草や笹などに負けてしまったり、動物に食べられてしまったり、もちろん栄養が不足すれば枯れてしまう…

とにかく光を求めて上へ上へ伸びていく。

ある程度の高さになって、ようやく一安心と思えば、次は仲間との競争。

もちろん、ここでも淘汰は起こる。

仲間との競争に勝ち、もう遮るものはないかと思えば、強雨や豪雪、台風など、自然との闘い…

この森が300年以上の歳月を経て、私たちの目の前に存在していることは、もはや「奇跡」と呼べるのかもしれない。

幾多の困難を乗り越え、いま私の手に触れるこの木には、壮大なドラマと気の遠くなるような時間の経過がある。

このドラマに想いを馳せるとき、「余すことなく使う」ことをもっと深く考え、

そして、もっと謙虚に彼らと向き合わなければならないと思う。

人との出会いと同じように、ここにも大切な出会いがある。

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