日本遺産 (Japan Heritage)に認定
文化庁が4月25日発表した「日本遺産」に私の住む、この木曽地域が認定されました。大変嬉しいニュースです。 「木曽路はすべて山の中 ~山を守り 山に生きる」というストーリーの下、この地域に息づく産業や伝統文化、食品など、その構成は多岐にわたっています。(右図)...
適材適所
木曽地域ではヒノキやサワラ等の国有林材の販売が毎月1回行われます。 これに合わせて「土場」と呼ばれる物件(原木)所在地へ下見に行きます。 本日も行って来ましたが、木曽の山の中を半日かけて回ります…。 天然の木曽ヒノキやサワラの出材は年々減少し、10年前と比べると良材は激減し...
職人である前に
先日、鵤工舎の小川三夫様とお会いする機会がありました。 西岡常一棟梁の唯一の内弟子としてご存の方も多いかと思います。 西岡棟梁のもとで修業を積み、昭和52年、独自の徒弟制度による「鵤工舎」を設立。以後、たくさんのお弟子さんを育てられ、平成19年に棟梁の座を引退し、現在は息子...
手考足思
「手で考え足で思う」。大正から昭和にかけて京都を拠点に活躍した陶芸作家・河井寛次郎さんの 言葉だそうです。 鵤工舎を立ち上げた、小川三夫さんの「棟梁」という本を読んでいて出てきた言葉ですが、 大きな衝撃をうけました。 板をきれいに「へぐ」ためには、五感のすべてを研ぎ澄まさな...
モノを残す
一般住宅の瓦下の防水処理にはルーフィングが多用されているが、文化財建造物では「土居葺板」と呼ばれる、天然サワラの手割板が使用されている。 杮葺に代表される板葺屋根は20年~30年ほどで葺き変えられるのに比べ、瓦葺きはおよそ100年。その下葺材である「土居葺板」は同じように1...
伝えたいこと、伝わること
平成23年9月、弊社職人の栗山光博が「屋根板製作」の国選定保存技術保持者に認定され、 俄かに我々の仕事が脚光を浴び、取材を受けることも多くなった。 会社としても採用活動や、地域貢献活動に向けて積極的に動いていたこともあり、会社見学や...
文化財研修会
(公社)全国社寺等屋根工事技術保存会の主催する研修会に参加しました。 会場は保存修理工事が進められている竹生島宝厳寺。 保存修理現場見学や峰覚雄 住職様の講演、現場責任者による事例報告会と、有意義な時間を過ごすことができました。 日々の仕事が形となって目の前に現れる瞬間。...