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今しかできないことを

仕事を始めると時間に追われ、あっという間に時は過ぎていく。

「やりたいこと」よりも「やらなければならないこと」ことの方がはるかに多く、年を追うごとにその比重は高まってくる。

就職活動が最盛期。

もう決まっている方も多いのでしょうが、彼らを見ながら「ふと」思う。

そんなに焦らなくてもいいんじゃない?

仕事を決めるのは、一生で一番大切な時間。今のうち(在学中)に出来るだけ多くの物を見てもらいたいと思うし、自分と「とことん」向き合ってもらいたいと思う。

弊社ではインターシップや就業体験など、学生に向けたプログラムを立ち上げている。

他の企業の行っているものと大きく違うのが、採用が第一義的な目的ではないこと。

日本の伝統文化や伝統技術を知ってもらいたい。そして、木を扱う事の難しさ、楽しさを

知ってもらいたい。そんな単純な思い付きから始めたもの。

ここでの経験が今後の人生設計に役立ってもらえれば幸い。

もちろん、ここで働くことを選択してもらっても構わないし、他の分野へ向かう足掛かりにしてもらっても構わない。

企業経営者としてはNGかもしれません。費用をかけて、まして、ここに就職するとは限らない若者たちを相手にし、自分の仕事も回らないくせに…。

偽善だと言われるかもしれません。

実は、大学時代に私もインターンシップを経験しています。

急激な円高が進み、日本企業が中国を始め、アジア諸国にどんどん進出していった時代。

大手企業に続いて下請けである中小企業も海外に生産の拠点を移していきました。

大学ゼミの教授の紹介で、中国の広東省に進出していた企業に実習(インターンシップ)に行きました。

初めての海外生活。それも成長著しい中国の地。

降り立った時の「躍動感」というか「エネルギー」。今でも鮮明に覚えています。

広東省東莞市

当時、経営コンサルタントになりたくて、「地域中小企業の研究」をやっておりました。

研究と言っても、様々な企業を訪問し、社長さんたちに直接話を伺うという現場第一主義。

夏休み中の合宿では自転車で域内企業を回っておりました。

先ほどの中国での実習を受け入れてくれた社長さん。

よくもこの訳のわからない若者に、渡航費用から滞在費用まで出してくれたと思います。

現地では日本人の社員の方や現地の中国人スタッフの方が、実習プログラムを色々と考えて下さり、

濃密な毎日を過ごすことが出来ました。

私を送り出してくれた「想い」にしっかりと応えることが出来たのか?

反省している部分もありますが、何よりもこの経験が自分を一回りも二回りも大きくしてくれたのは確かです。本当に感謝しています。

翻って、今度は自分がその立場。

今まで多くの方に支えられ、成長させて頂いたことに対する「感謝」と「恩返し」。

私が伝えれる事は限られていますが、この仕事を通じて日々感じている

「木をあつかうことの難しさ、楽しさ」でしょうか。

すでに就職戦線も本格化し、夏休みを過ぎたら終盤のようですね。

でも、まだ時間はありますよ。きっと。

今しかできないこと。今しか悩めないこと。

人生の大半を占める「仕事」の時間。

それを短期間で決めることの方が無理のあることだとは思いませんか?

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