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ひとり言…

  • 執筆者の写真: info55151
    info55151
  • 2017年9月18日
  • 読了時間: 2分

ずいぶん秋めいて参りました。

木曽も朝晩は冷え込み、半袖では寒いくらい…

とある文化財建造物の保存修理現場での様子をネットニュースで見ました。

杮葺の資材について工事監督の方がお話しされた記事でしたが…

「ここでは杉材を使用しております。この杉は木曽の山で天然サワラやヒノキに混ざって生えていたもので、樹齢は250年~300年ほど。良質なものを選んで杮板に加工しております」

目を疑いました。

私も仕事を始めて20年近くになりますが、この地域で樹齢が250年以上の杉材が市に並んだことは一度もありませんし、伐採されたという話しも聞いたことがありません。

例え出材されていたとしても、当該現場に間に合うほどの量ではありません。

そんないい材であれば、もちろん買っています…

何故、こんな事をおっしゃったのでしょうか?

現場公開は一般の方々を対象としたもの。

しっかりとした根拠と認識をもって、使用材については説明をして頂きたいところですが…

とはいえ、それほど問題となる説明ではありませんし、参加者もそこまで求めていないかもしれません。

ただ、私がこういった発言を気にするのは、こういった監督さんたちが材種や産地にこだわるからです。

杉であれば「吉野産に限る」だとか、色目についても黒いものはダメ…年輪幅についても1センチの中に最低3本以上…

これを外すと、規格外として取り扱われ、最悪の場合、材料検査に通らない(=返品)ことも…

私たちは「厳しすぎるな」と思われるほどの規格を必死でクリアしようと努力し、

原材料の調達にも材料の加工にも神経をとがらせています。

このギャップ。どうしたら埋めて行けるのでしょうか?

学歴も知識も私たちよりもはるかに上の方々。

もう少し、木について「気にしてほしいですね」

 
 
 

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