1.5次産業
就活が解禁になりましたね。
弊社もここ何年かに渡って積極的に採用活動を進めてきましたが、
有難いことに熱意ある若者たちが入社してくれて、社内は活気にあふれています。
採用活動を進めていく中で「求人票」を作成するのですが、いつも困るのが「業種」です…。
産業分類でいけば「製造業」になりますが、どうもこの言葉がしっくり来ません。
「板へぎ」という分類(職種)はもちろんないので、仕方ないですが、「製造業」というと
大きな工場で最新鋭の機械設備が並び、生産は自動化され、生み出されるものは、デザインの違いはあれど、どれをとっても同じもの。
間違いなく、私たちが扱っている物とは違います。
ここで話は変わりますが、日本も豊かになり、産業も成長期から成熟期を迎えると次のステージにどう向かっていくかが論点となっています。
「産業の+0.5次化」などどいう言葉をよく耳にしますが、これは「従来の産業がニーズを充足させる、必要なものを提供する産業だったとすれば、これからは感性を満足させる付加価値性をもった産業が求められる。つまり1次産業は1.5次産業へ、2次産業は2.5次産業へ、3次産業は3.5次産業へと、ランクアップして展開していくこと」らしいです。
なるほど。この言葉のみを引用すれば、私たちの仕事は「1.5次産業」
林業でも製造業でもありません。
あえてこれらの枠組みに当てはめるとすれば、
「林業(第1次産業)に限りなく近い製造業(第2次産業)」という事になるでしょうか。
切りだされたままの木材を手で触れ、肌で感じ、体で覚えながら加工を進めていく。
前述の+0.5次化とは方向性や論点は全く違いますが、
2.5次産業化より1.5次産業であることが私たちが目指すところ。
山の裾野にいて、社会に触れるか触れないかの境にいる会社。
そう、私たちのすぐ後ろには、大きな森があるのです。