解答例のない問題集

暖冬なのか、今年はここ数年でもホントに雪の少ない日々が続いています。
いつもなら毎日のように雪かきをしているのですが…正直、助かります(^^;)
今朝は久しぶりの積雪。
ついに来たな!と思ったのですが、午後からは晴れて良いお天気。
気合を入れていたのですが、拍子抜けです。
さて、当社では年に数回、会社見学の機会を設けていますが、その時によく聞かれるのが
「この仕事のやりがいってなんですか?」
「やっぱり文化財などの貴重な建物の修理工事に携われることが一番ですかね」
こう答えますが、実は自問自答していたりします。
面白いか?と言われれば、面白い。やりがいもある。
だから続けているのか??
うーん、ちょっと違うかもしれません。
私たちは毎日毎日、いろんな木を触っています。
やっていることは変わりませんが、同じ木でも毎日少しづつ違う、、(気がする)。
樹種が違えばなおさらですが、さらに厳冬の中では木も凍っていますので、また変わります。
私達の作るものは最終的に「屋根」になりますから、より美しく、より強く仕上げなければなりません。その礎になるのが「屋根板」なので、求められる品質は厳しいものになります。
最終的に仕様にあった板が出来ればよいので、「へぎ方」が違っても同じものが出来れば
文句はありません。
でも「いかに早く、いかにキレイに」と考え始めると…木と ”にらめっこ” になります。
「こうしたほうがもっと良くなるんじゃないか?」とか「ここがいけなかったんじゃないか?」とか、いろいろ考えます。毎日毎日…
仕事を初めて20年になりますが、まだまだ自分は下手くそだと思ってます…
木を生かしきれてないような気がして…
昨日はうまくいったのに、今日は全然ダメ。
この繰り返しで20年が経ちました。
「なぜ続けているのか?」…それはきっと「答えがないから」だと思います。
そしてそれが私の「やりがい」なんだと思います。
問題や課題は増え続けていくのに、答えは見つかっていません…
まるで「解答例のない問題集」
明日も頑張ります(^^;)