伝統技術のこれから


昨日(11/10)テレビ大阪製作の『和風総本家』

スペシャル『巨大な日本を作る職人たち』で杮葺が紹介されました。

現在修理が行われている高良大社(福岡県久留米市)に使われいる「こけら板」の制作風景から、屋根工事の様子まで、私も良く知っている職人さんが出演されていました。当社もこの工事には携わっておりますが、このように我々の仕事が取り上げられる機会が増えてきたことを嬉しく思います。

どちらかというとマイナーな仕事であり、知らない方が多いと思いますが、こういった技術をしっかりと伝えていくためには、多くの方に知って頂くことは重要です。

このことは私たちの業界に限らず、文化財を支える宮大工や左官などの伝統技術や各地域に残る伝統工芸品にも当てはまる事だと感じています。

幸い私たちの業界は先輩方の苦労もあって、若手技術者が非常に増え、技術継承に向けて様々な取り組みを行っています。反面、その他の業種に目を向けると、口幅ったい言い方ですが、高齢化が進み技術の継承が進まない状況も多く見られます。地域の伝統工芸品も様々な取り組みを行っていますが、抜本的な解決策が見いだせないのが現状ではないでしょうか?

我が国に古くから伝わる伝統技術は世界的に見ても優れたものであるのは言うまでもありません。それなのになぜ後継者が育たない状況が生まれるのか?

市場や趣向の変化など社会の大きな流れは変える事は出来ませんが、もう一つの理由として、これらの技術を「高み」に上げ過ぎているような気もします。

私たちが加工する「こけら板(へぎ板)」は、昔は自分たちで作って、自分の家の屋根に使っていたほど身近なものでした。それが消防法や建築基準法等の改正により一般住宅から姿を消し、結果的に重要文化財建造物のみに使用される「特別」な材になってしまいました。

当社もテレビ局や新聞社などからよく取材を受けますが、取り上げられる「職人技」は言わばスーパーマンのようです。もちろん職人は誰にも真似されない高度な技術を有していなければなりませんが、ともすれば「雲の上の存在」とも思われるような取り上げ方に疑問を感じています。

こういった伝統技術を何十年、何百年と伝えていこうとしたら、私たちの技術はもっと身近な存在であるべきだと思います。

テクニックもあるのかもしれません。

ただ私は身近な存在でありたいと思います。

そう、昔はすぐそこに職人さんがいたのだから…。

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