子どもたちに伝えたいこと

毎年地元の子供たちが見学に来てくれます。
杮葺きとは何か?
どこに使われているのか?
どんな木が使われているのか?
作業工程を実際に見てもらいながら説明し、板へぎの体験もしてもらいます。


見たこともない作業に驚きの声が上がったり、こちらもびっくりするような質問が来たり…。
受け入れる私たちも、毎年楽しみにしています。
「板へぎ」と呼ばれる技術は後世に伝えていくべき大切なものだと思います。未来を担う子
供たちに伝えていくこと。私たちの使命だと思っています。
杮葺きだけではなく、木曽の木材が全国の文化財を支えていること。
そして、これらを加工する高い技術がここにあること。
この地で育まれた木材が素晴らしいものであり、「郷土の技」とも呼ぶべき技術を目の当た
りにすることで、何かを感じてもらいたいと思っています。
この子たちは、いずれ旅立っていきます。
「ふるさと」を忘れない。そして自分の生まれた地に誇りを持つこと。
その一助となりたいと願っています。