池口寺薬師堂(長野県宝)のこけら葺き
池口寺薬師堂(長野県宝)(こけら葺:長野県木曽郡大桑村) (2009年11月28日、旧サイトの紹介記事より)
大桑村殿の池口寺(西沢正樹住職)で、県宝・薬師堂の屋根や壁の復元工事が進んでいます。14世紀初頭の鎌倉時代の創建とされる歴史的建造物で、往時の状態を可能な限り再現する方針の下、徐々に建立当初の姿が現れてきました。 瓦葺きの屋根でしたが、瓦をめくると「こけら葺」で葺かれており、葺き材も多数出てきました。 今回の工事は住職のご理解もあり、こけら葺の軒付け工事をいたしました。予算の関係上、屋根は銅板葺となりますが、天然さわらの美しい色合いと柔らかな曲線が、古き建物に新たな息吹をあたえたように感じます。