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立場は違えど



いきなり夏みたいな気温ですね…

本日の作業は半袖でした💦


杮葺に使用される天然サワラは全て国有林から産出されます。これを管理しているのが森林管理局であり、

木曽に関しては木曽森林管理署の管轄になります。


素材(木材)の生産計画はもちろんの事、森林の活用におけるPRまで業務は多岐に渡ります。

それぞれの部署で専門の担当官が業務にあたっています。



私たちがお世話になっているのは、森林整備部の供給戦略担当ですが、このところ、木材の良し悪しや加工に関する技術的な見解を共有できない方が増えてきたように思います。

(※非常に丁寧に対応頂いておりますし、真摯に業務にあたっておられます。語弊のないように)


私が仕事を始めたころは、山の環境による質の違いや、木材の基礎知識など、非常に多くの事を教えて頂きました。

もちろん作業場にも顔を出してくれて、生産した木材の加工状況も見てもらいました。


「いやー、あの山の木、これですけど、目も細かくて、粘りがあって、ホント良いですわー」と伝えると、

「そうだろ。あそこは良い山だからな」なんて嬉しそうに話してくれました。


まるで自分の子供を自慢するような感じ(笑)


「みんな木が好きなんだなー」

なんて思いながら、楽しい時間を過ごしていました。


ところが最近、このような機会がほとんどなくなりました。

もちろんお誘いはしていますし、お見せしたい物もたくさんあります。


なんでしょうか。森林管理署の職員は公人なので、ある特定の業者と親密になることはいけないのかな?

なんて憶測ですが、変な気を遣うのは確かです…寂しいですけど…


もちろん、そのような見方、捉え方はあるでしょうし、分からないでもありません。

でも、こういった環境が、山と里との距離を遠ざけていくように思えてなりません。


何より、自分たちが生産した木が、どのように加工され、どこに使われているのか?

気にならないのかなあ?と素朴に思います。


どんなに見た目がキレイな木でも、割ってみるまで分かりません。


限りある天然資源を最大限に活用しようと思えば、山に関わる者たちが

立場は違えど、みんな同じ方向を向いて価値観を共有していく事が大切だと思います。


そう、みんな木が好き!ですよね?













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