Contact

栗山木工有限会社

〒399-5504

長野県木曽郡大桑村野尻2271-6

TEL:0264-55-2134

FAX : 0264-55-4034 

info@kokeraya.com

Facebook

© 2016 Kuriyama-mokkou,co.ltd,All Rights Reserved

松島俊一

「国宝」や「日本の宝」にたずさわることに、とてもやりがいを感じます

INTERVIEW

職人インタビュー

見学で訪れて、直観的に「自分もやりたい!」と思った

―― 松島さんは東京都のご出身だそうですね。

 

はい、東京都江東区です。高校まで東京で過ごして、木曽の林業大学校に2年間通いました。

 

―― どうして林業大学校を選ばれたんですか?

 

小さい頃から山が好きで、色々な山に登ってきました。高校では山岳部でした。山に登っていると、時々、林業をしているチェーンソーの音が聞こえることがあるんです。体を動かす仕事がしたいなぁ…とずっと思っていたので、林業のことを勉強しようと思って…。

 

林業大学校では森林や自然について広く学びました。「樹木の葉っぱを100種類集める」という課題もあったんです。

 

―― 林業大学校に通っている時に、この栗山木工を訪れたそうですね。

 

はい。1年生の時に見学で訪れたのが最初です。作業風景を見た時、直観的に「自分もやりたい!」と思いました。どう説明したらいいのかわからないのですが、木に触れながら黙々と仕事をしている姿がカッコイイと思ったんです。他の仕事や製材所なども見学したのですが、ここほどのインパクトは感じませんでした。機械ではなく、ひとつ一つが手作業なのも、やってみたいと思った理由です。

 

その後、2年生の時にインターンシップで2週間通わせていただき、実際に作業を体験させていただきました。

木に触れながら黙々と仕事をしている姿が「カッコイイ」と思った

カッコイイと思っても、そう甘くはなかった…

―― 実際にこの仕事に就かれていかがでしたか?

 

おじさんや社長をはじめ先輩の方々は、いとも簡単そうに板へぎをしていますが、見るのとやるのとは大違いでやっぱりとても難しいです…(笑)。カッコイイと思ってもそうは甘くなかった…。

 

―― それでも頑張って腕を磨かれて行かれたんですね

 

実は1年目に、もう辞めたいと思って社長にも相談したことがあったんです。でも続けていくうちに色々なことが見えるようになってきて、今は辞めたいとはまったく思っていません。やっているうちに体が覚えていくようになっていくのがわかるんです。

 

―― 「みかん割り」などの作業を見ていると力も相当必要そうですが…

 

あれは力を入れて割っているのではなく、ただ振り下ろしているだけなんです。力は全然入っていません。力がいるから難しいのではなくて、「木を見極める」のが難しいんです。木の節や曲りを見極めながら、「木取り」という次の工程で作業しやすいように割らないといけないので…。

 

―― 単純に8分割にしているわけではないんですね!?

 

そうです。一つひとつ違う木を見極めるのが難しいです。できるだけ無駄な部分が出ないように割らないといけませんから。しかも、自分は「平板」という屋根材のみかん割りしかできませんが、「役物」の屋根材のみかん割りはまた違うやり方をします。ですから自分はまだまだなんです。

 

―― 奥深い仕事ですね。そうやって苦労して作られたこけら板が京都などのお寺に使われるんですね。

 

はい。自分の仕事が文化財として見えるのはうれしいです。お寺に行くと、この中に自分がやったものが入っているのかなぁ…と思うと感慨深いものがあります。国宝とか日本の宝の一部を作るということにはとてもやりがいを感じます。

木の節や曲りを見極めながらの「みかん割り」

「ひとつとして同じ木はないんです」

動画でもご覧いただけます

くらいつきながら、自分ができる仕事の幅を広げていきたい

―― 将来、松島さんのような若い方が、この「こけら板」の技術を担っていかれるんですね。

 

社長も100年先までこの技術を伝えていこうとしています。自分は大先輩のおじさんのような職人になれるのかはまだ不安ですが、今はまだ、くらいついくしかありません。自分はまだまだ未熟ですので…。

 

―― 今、目標とされていることはありますか?

 

新しく入ってくる方や同期の仲間には負けないようにしっかりと仕事を覚えていきたいと思っています。仲間と切磋琢磨しながら、新しい仕事を任せてもらえるようになったらそれも覚えて、自分ができる仕事の幅をどんどん広げていきたいと思っています。

 

―― 最後に、ご覧になっている方にお伝えしたいことはありますか?

 

大先輩の技を見ると、いとも簡単にやっているように見えますが、実際にやってみると難しいですしとても奥深いです。大変な作業ですが、それでも大きなやりがいがある仕事ですから、もしご興味がある方がいらっしゃればぜひ挑戦してもらいたいと思います。

 

―― とても素敵なお話、ありがとうございました。

 

ありがとうございました。

「まだまだ未熟…。目の前の仕事にくらいついていくしかない。」